保登ショコラの気ままにアニゲー感想

個人的に好きなアニメやゲームについての感想や考察を書くブログ。1番の推しキャラはごちうさのココアです!

『NEW GAME!』 本編における紅葉の役割

今回は、先日『きらファン』において☆5紅葉が新たに追加されたことに関連して、『NEW GAME!』本編における紅葉の役割などについて、僕が思ったことを書いていこうと思います。

 

ただ僕は、例の魔法のカードを使って80連くらい回しましたが、紅葉を引くことはできませんでした。

 

では、本題の方に移ります。

まず、紅葉はアニメだと2期6話のBパートから登場します。かなりの人見知りで初対面の青葉とはなかなか話すことができていませんでした。まあ、青葉も初めての後輩ということで張り切りすぎてから回っていましたが(笑)。このぎこちなかった2人がどのように距離を縮めて行くのかが、今後の展開で注目してもらいたい部分です。

紅葉はPECOのキャラクターデザイナーが青葉であることを知ると、途端に対抗心を燃やします。クリエイターにとっては立場や経験などは関係なく、皆がライバルでもあるので当然ですね。さらに言うと、自分より上手い作品を見ても何も感じない人はクリエイターに向いてないとまで言えます。このように、青葉にとって後輩でありライバルでもある紅葉の存在は、逆に青葉の成長を描写させるのにかなりの効果をもたらします。

 

青葉の成長

特に7話のラストで、紅葉が青葉に「気にならないのですか? 同い年の私の実力」と尋ねたシーンはとても印象的でした。この時、紅葉は同い年である青葉に敬語を使っています。まあ先に入社している先輩であるので、当然と言われれば当然ですが、それ以上に紅葉は青葉のデザイナーとしての実力や経験に敬意を持っているのでしょう。初出社の場面でも、青葉がキービジュのコンペの際に描いた絵を見て、紅葉は「上手い」と心の中で感じていました。

だからこそ、青葉の方は同い年の自分の実力を気にかけているのか、問いかけました。自分だけが対抗心を抱いていて、相手に自分は眼中にないというのは辛いですからね。この紅葉の問い掛けに対し青葉は「気になるよ」と答えます。続けて、「私も負けないよ」と紅葉に正面から向き合います。そして紅葉は、この時の青葉の前向きな顔に疑問を覚えます。

話は進み、最終回。紅葉は、この時の青葉の顔がキービジュ担当の変更という悔しい経験を乗り越えたことから来たものだと悟ります。本当の悔しさを乗り越えた青葉には自信がありました。その自信が、あの前向きな表情に繋がったのでしょう。

青葉に対抗心を燃やし、またそのために常に青葉を意識していた紅葉というキャラクターがいたからこそ、この青葉の成長は表現できたのだと僕は思います。

そして、PECOの制作では「クマ食族」の3Dモデルを任されることになった紅葉。青葉のデザインについて、些細なことでしたがミスを指摘していたり、積極的に制作に参加する姿が良かったです。完成させた「クマ食族」はコウにも褒められていて、嬉しそうな紅葉が可愛かったです。

 

ひふみんの変化

次に、ひふみんと紅葉のやり取りからは、ひふみんの変化も感じることができました。2期1話では葉月さんとの面談で「コミュ障を直したい」と言ったり、4話ではADになったコウの後任としてキャラ班のリーダーとなったひふみんでしたが、彼女も先輩として他の社員たちとうまく馴染めていない紅葉に自分から声をかけていました。その際、紅葉にペットのそうじろうの写真を見せることで会話を始めています。これは1期で青葉にそうじろうの写真を見られたことがきっかけで、青葉との距離が近づいた経験を生かしたのかもしれませんね。その後は、紅葉も青葉たちに歩み寄ろうとし、キャラ班(+1)の仲は縮まったように見えました。

このように、ひふみんの上司としての成長も、紅葉の存在によって描写されていたことが分かります。

 

めんどくさいコウ

続いて紅葉の入社は、コウにも多少の影響を及ぼしていました。おそらく7話では、コウはすでにイーグルジャンプを去ろうと考えていたはずです。そのため、紅葉と青葉たちの関係にあまり口を出すことはありませんでした。自分がいなくなった後のことを考慮し、問題はひふみんたちだけで解決すべきと考えいたのでしょう。新人歓迎会でも全く話出そうとしませんでしたしね(ここは単にコミュ障だっただけかもしれませんが)。

しかし、偶然あはごんとお昼が一緒になり、そこで交わした会話をきっかけに少しだけ青葉や紅葉たちの仲に入っていきます。コウは紅葉をデモプレイに誘ったり、強引にジャンケンに参加させたりして、積極的に紅葉を溶け込ませようとしました。「もっと早くやれよ」と個人的には思いましたが、コウなりに色々と考えていたんでしょうね。不器用だけど本当に良い先輩になったなと感じました。

 

青葉を空港に連れて行く紅葉

そして紅葉が果たした最も重要なことは、突然コウがフランスへ行くことを聞かされ、まだ自分の思いを全て言い切れていなかった青葉を、コウがいる空港へと導いたことでしょう。

ただ1人紅葉が青葉の様子の違和感に気付くことができたのは、おそらく彼女への対抗心から青葉のことを常に見ていたからでしょう。もう一つ推測ですが、紅葉も青葉と同じようにコウに憧れていたことから、半年しか一緒にいなかった自分でさえ驚いているのに、1年以上一緒に仕事し、様々なこと(キービジュのコンペなど)を共に経験してきた青葉が割と平然としていたことに違和感を覚えたのかもしれません。

そしてコウが出発する当日、会社で涙を浮かべていた青葉を見て紅葉は「まだ悔いが残っている」ことを確信し、「それを青葉にはしっかり伝えてほしい」と彼女を空港へと導きます。

これは前述したように、青葉をライバルとして常に意識しており、また青葉と同じくコウに憧れて来た紅葉だからこそできた役割だと僕は思っています。

 

最後に、空港への向かう電車の中で2人がコウについて話すシーンや空港で紅葉が青葉の背中を押すシーンはとても尊かったです。

今後の2人の関係もとても楽しみです。