保登ショコラの気ままにアニゲー感想

個人的に好きなアニメやゲームについての感想や考察を書くブログ。1番の推しキャラはごちうさのココアです!

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』厳選リリ回・ミノ回

以前の記事で、僕はアニメ『ダンまち』の魅力について書きました。今回はその続きとして、僕が『ダンまち』において個人的に気に入っているエピソードやシーンについて書いていこうと思います。

 

泣ける感動エピソード

僕が『ダンまち』1期で特に好きな回が6話です。この回で、リリというキャラクターはベルを罠にハメ、ヘスティアから貰ったナイフを奪いました。その後、今度はリリが別の冒険者に襲われ、それによってリリは窮地に追いやられます。しかし、そこに駆けつけたベルによって無事リリは助けられました。

リリは幼少期からサポーターとして冒険者にこき使われていました。そのため、ベルを含む全ての冒険者を嫌っていました。そんなリリは、自身が所属しているファミリアを抜けるためにお金を必要としていました。そのため、多くの冒険者にサポーターとして取り入っては彼らのお金や持ち物を盗んでいたようです。

ベルにも同じ目的で接近しました。そして巧妙な手口でナイフを盗み、売り払おうとします。リリのボウガン?の腕はかなり良かったですよね(笑)。しかしベルを裏切り1人になったリリに対し、以前リリに物を盗まれた冒険者やリリと同じファミリアに所属する冒険者たちが襲いかかります。彼らの目的はリリがこれまでに集めたお金でした。

ここまでで分かるように、『ダンまち』の世界観は割と殺伐としています。同じ冒険者同士でも、同じファミリア同士でも相手を蹴落そうと争い合います。そして、リリはこのような利己的な環境でこれまで生きてきました。だからこそ冒険者であるベルが他人であり、しかも裏切りもした自分を助けたことに戸惑いました。

ですが、たとえ裏切ったリリだろうと躊躇なく救うのがベルという男(イケメン)なんです。まあネガティヴに捉えるなら、ベルがかなりのお人好しというだけなんですが(笑)。そういった純粋な部分もまた彼の魅力だと思います。

そして、リリはベルにどうして自分を助けたのか問います。それに対しベルは「リリだから助けた」と返します。そうです。ベルにとって助けた理由は「リリ」だからで十分なんです。短い期間に過ぎないかもしれませんが、これまで何度も一緒にダンジョンで冒険し、サポーターとして助けてくれた「リリ」だから、寂しそうで放っておくことができなくなった「リリ」だから、ベルは助けたのです。

ベルが助けに入る直前、死を受け入れようとしていたリリは、これまでの自分を回想しました。その中で、「やっと終われる、〜価値のない自分を」と言っています。自分に価値がないと思っていたリリにとって、「リリ」というだけで助ける価値がある、というベルの言葉がどれだけ響いたでしょうか。

これで寂しい自分も必要とされない自分も、確かにいなくなりました。しかしそれは、リリが死んだからではなく、ベルに出会ったからです。

 

白熱する戦闘シーン

続いて、『ダンまち』における僕が好きなシーンとして8話のミノタウロス戦があります。

この戦闘シーンはとにかく迫力があり、ミノタウロスと闘うベルがとてもカッコよく描かれています。ミノタウロスの攻撃を素早い身のこなしでかわしたり、また攻撃を短剣で受け流しつつ、隙があれば攻撃に転じるなど、ベルの敏捷性が非常に生かされていた戦いでした。

他にも、ベルがミノタウロスの腕を短剣で刺す。

→刺しながら捻ることでその腕を不能にする。

→今まで武器を使っていましたミノタウロスが、その武器を持つことができなくなる。

→ベルは手から落ちたその武器を拾い攻撃。

という戦いの中でベルが機転を利かした場面もあり、とても面白かったです。このシーンはベルもミノタウロスも共によく動かされていて、戦闘の展開を見るだけでも、とても楽しめると思いました。

そしてこの、対ミノタウロス回において最も重要なことがベルの成長です。

ベルは、アイズがレベル6へとランクアップしたことを知り、どうすれば自分もランクアップできるのか悩んでいました。そんなとき、豊穣の女主人でシルに頼まれた皿洗いをしながら、リューさんにランクアップのためのアドバイスを受けます。リュー曰く、ランクアップの鍵とは「冒険」をすること。つまり今の自分では到底勝てないような強大な敵を倒すということです。そして、そのためにベルに必要なことが「技とか駆け引き」でした。

またこれは、アイズとの特訓において彼女からも指摘されたことでした。おそらくベルの戦い方は正直すぎるとアイズの目に映ったのでしょう。しかし、それだけでは自分より強い的に勝つことはできません。だから、アイズはベルに「技とか駆け引き」が足りないと伝えました。

そして、ベルはこのアイズやリューから教わった「技とか駆け引き」を使用することによって、普通に戦うだけでは決して勝つことができないであろうミノタウロスを倒すことに成功します。そのシーンがミノタウロスとの戦いのラストです。ベルとミノタウロスが対峙し、互いに正面から向かっていく場面。リヴェリアやベートはベルの未熟さ故に、ただ突っ込んで行ったのだと思いました。おそらく、以前までの正直すぎる戦い方のベルであれば、そうだったかもしれません。しかし、この時のベルには狙いがありました。まず、突進してくるミノタウロスの頭に持っていたミノタウロスの武器を叩き下ろし、互いに動きが止まります。すぐさまミノタウロスは角でベルを突き刺そうとしますが、ベルはそれを読み回避します。そして、大きく隙ができたミノタウロスの胸に、ベルは短剣を突き刺しました。まあ最後はファイアボルトのゴリ押しでしたが(笑)、直前に行われたこのベルとミノタウロスの先の読み合い、つまり駆け引きを制することによってベルはミノタウロスに打ち勝つことができました。

そして、このミノタウロス討伐によってベルは見事ランクアップを果たすことができました。ベルの成長はもちろん、その過程にあったアイズとの特訓やリューからの助言が積み重なって生まれた展開でした。話は深く、戦闘は熱い素晴らしいエピソードだったと、僕は思います。

 

今回の記事は以上です。

ダンまち』は特にこの2つのエピソードが、僕は好きなので、今回書いた記事の内容も考慮しつつ、ぜひ一度見てみて下さい。